去年の今頃のあたりから、寝る前や、電車に乗るときに少しづつ読み続けていた
村上春樹の小説を1年かけてやっとこれだけ読みました。
休みの日などに一気に読んでしまうのもいいけど、
じっくり時間をかけてコトコトお鍋を煮込むように味わうのもこれまた一興。
というのも時間が風化させない小説は、時代を超えて読んでもおもしろのです。
それは建物でも同じ。丁寧に生みだされた空間や、本物の材料でつくられた住宅は、
無垢の木材と同じように、その中で繰り広げられた生活とその時間を刻んで味わい深い
建物へと仕立ててくれるのです。
新建材でつくるような、できた時が一番きれいではないのです。
といいつつ、1Q84はまだ、手をつけていません。文庫本待ち。
欲しいものは待てない質ですが、なぜかこういうのは待ててしまいます。
個人的には、ノルウェイの森が一番なのですが、映画化するようですね。
松山ケンイチと菊地凛子が、それぞれワタナベ、直子が演じる模様です。
ニュースサイトで恋愛物語と括られているのが気になるところだけど、楽しみ。
ノルウェイの森の、独特の空気感や、リズム、心情の揺らぎや変化を映像として
表現するのは、非常に難しいだろうなと感じます。どうなるのか気になります。
>山本建築設計事務所
>事務所プロフィール