6月23日は夏至でした。
画像はちょうど7時30分ごろの大阪駅。
太陽の光なのか、都市の照明のためか、とても明るく幻想的で物憂げな
雰囲気を人が行き交う中感じました。
夏至は、日本の旧暦にあたる太陰太陽暦にあたる暦です。
日付は、太陰、つまり月の満ち欠けの動きにあわせた暦だけど、
夏至のような、二四節季は、太陽の動きに合わせたつまり季節の移り
変わりを示した暦。立春からはじまり、大暑、大寒っていうのも二四節季。
暦がいかに日常に密接し、生活の営みに寄り添っていたかわかります。
月の動き→潮の満ち欠け→漁師の生活
太陽の動き→季節の寒暖、日照時間→農業の生活
特に、電気のない時代の夜の満月の明るさは、このうえない明るさだったよう。
歴史小説を読んでも、事が起こるのは満月の夜だし、
赤穂浪士の討ち入りの日は旧暦の12月14日、十五夜の満月になる瞬間。
もちろん、建築という営みもそれは無関係ではなく、
日常である、農業、漁師の営みを無視した住居の建築なんてもってのほか。
木材の確保なんてのも、木材の乾燥の時期、期間を考えると季節が重要な
要素だとわかる。
といったように、旧暦を知ると、日本が少しわかるような、日本の建築文化が
見えてくるような。日本の季節の移り変わりは日本の宝物です。
そんな空間をつくりたい
そんな夜でした。